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FAQ

ケトルベルについて

ケトルベルのトレーニングってどんなもの?

ケトルベルのトレーニングを既に楽しまれている方には説明など不要だと思いますが、初めての方にはどういうものなのかわかりにくいかもしれません。

物理的な特長や歴史、特徴的な動作や諸々の効果についての考察や他のトレーニング手法との比較や議論は他のサイトに詳しいものがありますが、それらの知識は必ずしもこれから始めるのに必要とも思いませんのでこちらでは割愛して、どんなトレーニングなの?を端的に表現してみようと思います。

ケトルベルのトレーニングをこれから始めるという方には、ケトルベルトレーニングは筋力アップのためのウェイトトレーニングというよりはウェイトを身につけた状態でカラダをコントロールするスポーツだと思ってもらった方がよいと思います。

あえて皆さんに馴染みのあるスポーツに例えるなら、ボーリングとか、テニスとかの類いだと思ってもらってよいかもしれません。手に持ったケトルベルからかかる重さを姿勢や体重移動とタイミングを合わせながら様々な動作の繰り返しの中でコントロールすることでカラダの強化を図ります。

また、自重のトレーニングと組み合わせることで、一人でやる自重トレーニングでは難しい重心移動や一連の軌道の中で変化する負荷に対応しながら動き続けたり、適度な重さで骨盤や肩甲骨まわりが動的にストレッチされる状況を作り出すことが容易になりトレーニングの効率を上げられます。

フリーウェイトやマシンを使ったウェイトトレーニングと比べると、比較的軽い重量で勢いや重心の不安定さを利用したトレーニング動作の性質から、筋力アップよりは心肺機能やメタボリックコントロールを含めた全身の機能性向上の要素が強くなります。

逆に言えば、短期間で効率よく筋肉量を上げたい目的ではウェイトトレーニングほどの効果は見込めませんが、とりあえず全身バランスよく鍛えたいとか、カラダは鍛えたいけど似合う服がなくなるほど太くはなりたくない人にはその筋トレとしての非効率さが最適です。

また、上記の性質の違いから、ウェイトトレーニングとの組み合わせの相性もよいです。

意外に感じる方がいるかもしれませんが楽しいんです

どの重さのケトルベルを選べばよい?

ケトルベルは4kg刻みの各サイズがありますが初めての方はどの重さを選択すればよいか迷うかもしれません。

私のオススメはまず8kgのものを入手して動きの練習をするものです。

特にCleanやSnatch、Turkish Get-Upなどは動作の練習なしにいきなり重いのでスタートしない方がカラダを痛めずにすみます。

体力レベルが上がっても新しい動作を習得したり確認したりする時にこの軽いベルがとても重宝します。

その上で体力アップを目指す場合、個人差がありますので大凡の目安ですがトレーニングに慣れていない方は体重の1/5程度のサイズのものをメインの重さとして始めるのがよいと思います。

体力に少し自信ある方ならそこからもう一つ上のサイズから始めればよいでしょう。

一部のメーカーは2kg刻みなど異なる重さも提供しています

より重いものを検討するタイミングは?

ケトルベルを使ったトレーニングの全般的な傾向でもありますが、このサイトで紹介する多くのトレーニングもバランスや全身の連動を使うものを紹介しています。

やや軽めの重量でも十分効果は期待できます。

特に、脂肪燃焼等のフィットネス効果を重視する場合は軽めの重量で回数やセット数を増やしていった方がよいでしょう。

また、全身のどこかに弱い部分があったり左右での力の不均衡があると筋力増強効果が成果に現れにくかったり故障や体の不調の原因になりやすいとされています。

得意な動作では軽く感じてもその場合は弱い部分の強化が追い付いてくるのを待つのも一つの考え方です。

とはいえ、単にフィットネスとしてではなく体を強くしたい目的では適度な負荷をかけないと現状維持以上の効果は期待できません。

体を強化する目的で負荷が軽すぎるかどうかは、今使っているケトルベルで以下を休憩せずに正しいフォームで継続できるかを時々テストしてみましょう。

どちらもできたら一つ上のサイズにすることを検討するということでよいのではないかと思います。

取扱いの注意点は?

ケトルベルは場所もとらず一つあれば体力に合わせ自重トレーニングと組み合わせた多彩なトレーニングを自宅でもいつでも始められる素晴らしい用具です。

ただ、ケトルベルは金属(通常は鉄)製の取っ手のついた球体です。

不用意な使用は事故につながります。

トレーニングを行う場合は以下の点を十分注意しましょう。

また、ケトルベルを使ったトレーニングは全般的に特定部位の筋力だけでなく全身運動になるため発汗と速い呼吸を招く強度の高い運動になります。

体調が優れない時や故障がある場合はトレーニングは避けた方がよいです。

心臓や血管に不安のある方は医師と相談してください。

トレーニングはできれば裸足で場所によって無理な場合もソールの厚いシューズは避けて下さい。

心拍数が高くなるトレーニングを行った後はすぐに立ち止まったり寝転んだりせず心拍と呼吸が落ち着くまで少し歩きまわったり腕を回したりすることで心臓の負担を軽減できます。

それから、初めての動作はいきなりワークアウトに入らないことです。

十分動作に自信がつくまでは毎日練習を繰り返して、自分の判断でやれると思ったところからワークアウトに入って下さい。

練習でもカラダは必要な各部位が強化されます。

焦らず続けることを最初の目標にされるとよいでしょう。